機種変2連発

今月は携帯電話 (以下、ケータイと記す) と PHS を相次いで機種変更しました。

C404SとDL-M10

カラー表示はどうでもよかったけど、個人的には着メロが和音になったのがとても嬉しい。特に feel -H" の PCM12 和音は、とても端末から出ている音とは信じられず、呼び出しに気付かないこともあります(笑)。

C404S は MG メモリースティックに音楽を録音できるのが最大の特徴ですが、当初の興奮が醒めれば(笑)、いたってフツーのウォークマンです。複数枚のメディアを持ち歩いて取っ換え引っ換え聴こうとするには、経済的なハードルが高いことを除いて。

SONY ケータイの集大成 C404S

特筆すべきは、 C404S のケータイとしての完成度の高さです。必要十分な機能と、よく練られた操作体系が、とっさのニーズに瞬時に対応してくれる快感が、この端末にはあります。3D ジョグからフロントジョグに変わって使いにくくなったかなと心配しましたが、それは全くの杞憂に終わりました。

とにかく、ケータイとして肝心かなめの電話帳が実に素晴らしい。コピー通りに"クルクルピッピッ"で発信できちゃうのは当たり前として、カード型データベースの感覚で一人一人のデータを閲覧できるようになったのが、嬉しい進化です。保守作業も直観的な操作で迷うことなく行えるようになり、タコだった前作 C305S の電話帳と比べると、まさに似て非なるものに仕上がっています。

EZの弱点だったメール機能も、端末に保存できる EZweb@mail に生まれ変わり、 IMAP4 のメリットが生きて、とてもいい感じです。受信メールがフォルダ別に振り分けられない点を除けば、まさにパーフェクトと呼べます。姉妹機ドコモの SO502iWM にはこの機能があるだけに、なおさら残念でなりません。

PIM として見ても、端末単独で実用に耐えるスケジュール機能と、肌身離さず持ち歩くケータイの特性との相互作用で、PDA 不要論を唱えたくなります。スケジュールとタスクリストは vCard 形式でメールに添付できるので、PC 上で Outlook 等と同期させることも簡単です。メモ帳に改行が入力できないのが、前作 C305S から引き継がれた唯一の難点でしょうか。

トータルで見ても、電話番号やメアド等の項目をクリップボード経由で自由にコピーできるので、ヒット率が上がったかな漢字変換とあいまって、煩わしい操作を要求されることがなくなりました。1999 年に発売された TU-KA TH291 (もちろん SONY 製)の悪夢のような入力環境を思い起こせば、よくぞここまで頑張ってくれたと感慨もひとしおです。

まさに「出かけるときは忘れずに!」な端末です。SONY さん、ありがと〜 !!

遊び心をくすぐる DL-M10

DL-M10 については、手にした当初は否定的な見方をしていました。C404S との比較になるので、どうしても辛口にならざるを得ません。

DL-M10 は、増えた機能に対する操作性の点で、メニュー構成が複雑怪奇となったのが大きなマイナスポイントです。老舗旅館の廊下を歩いているみたいで、直観的な操作ができずにしょっちゅう迷ってしまいます。機能 "F" キーの中身が整理されたのは評価できますが、中でも電話帳はガッカリとしか言いようがないですね。グループ分けが 3→10 に増えたのはいいとして、実際に発信する段になると、グループ分けの画面に到達するまで 4ストローク必要で、これがチョー面倒くさい。ジョグダイヤルをクルッと回すだけの C404S とは雲泥の差です。

カラー液晶のせいか、レスポンスがイマイチなのも残念。画面表示が間に合わず、メールの作成で、たとえば「え」を打とうとして「お」が出てきてしまうみたいな場面もしょっちゅうです。勘弁してよ。

機能は少ないながらもまとまりの良かった -H" 端末(東芝の前作 DL-S200) と比べても、辛い評価を与えるしかないのですが、デジカメ・ユニット Treva を手にして考えがガラッと変わりました。 C404S が「オンを司る端末」なら、 DL-M10 は「オフを楽しむ端末」である、と。

たしかに、待ち受け用の画像にフレームを合成してみたり、キャリアが用意したツールで MIDI を変換して12和音をとことん使いたおした着メロを作る気になっていたりで、遊び心にしっかり躍らされている自分に気付きます(笑)。まさに feel -H" のコンセプト「ヴィジュアル、サウンド、インパクト」に、してやられています。ガキのオモチャと否定するのは簡単、これ1台ですべてを賄うのは辛いことも事実ですが、今までにない楽しみ方を与えてくれる可能性が、この端末にはあります。

ところで、 feel -H" のイメージモデルに梅宮アンナを起用したのは間違いじゃないですかね。カタログの表情の固さが、いかにも見苦しいです。J-PHONE の「紀香効果」、TU-KA の「あゆ効果」を狙ってるとしたら大笑いですが…。

さて、あと半年〜10カ月は楽しませてもらいましょうかね(^^)