ギャラクシー・クエスト

また映画を観ました。Dream Works の Galaxy Quest です。ネタバレしても面白さに支障はないので、ちょっとだけ粗筋を紹介します。

スタートレックを思わせる架空のテレビシリーズ「ギャラクシー・クエスト」で一世を風靡した主人公たちは、今ではドサ回りのサイン会で日銭を稼ぐ日々を暮らしています。ある日、怠惰な生活を送っていたネズミス艦長のもとに異星人がやって来て「我々の星を救ってほしい」と懇願するところから、物語は急転回を見せます。「あなた方のドキュメンタリーフィルムは、我々のバイブルです」と語る異星人の勘違いから、別の凶悪な異星人たちと戦うはめに陥ったギャラクエ・クルーの運命やいかに？——おっかなびっくりの冒険活劇に、腹の底から笑わせていただきました。

劇中でギャラクエを取り巻く米国流オタクの生態が描かれたところも、ポイント高いです。定番のコスプレイヤーがいて、ありがちなミーハーがいて、そしてサイエンスオタクがマジな議論を吹っかけてくる。どこの国でも同じですね〜。

シニカルな視点からの発想が、コミカルな脚本を得て、正統的な演出(大まじめな SFX 含む)で、一流のエンターテイメントに仕上がっています。ハッピーエンドになるのが分かり切った展開ですら、これでいいのだと納得の大団円です。

単館上映の作品は初めて見ましたが、間口がせばめられててもったいないと思うのは私だけでしょうか。これこそ「誰もが楽しめる冒険活劇です！」と考えてしまうところが、オタクの証拠なんでしょうかね(苦笑)。

ダンサー・イン・ザ・ダーク

2001-01-11, 13