郷愁

養老渓谷駅

まるで映画のセットのような "昭和の風景" が、ここには残されていました。房総半島を走るローカル私鉄、小湊鐵道の養老渓谷駅です。ここにあるものは、鎧戸の降りた出札窓口、木の改札口、木のベンチ、手書きの運賃図表etc...。切符の自販機なんて無粋なものは存在しません。

首都圏で手軽に撮影できる非電化のローカル線、ということで小湊鐵道はテレビCMの世界で重宝されているので、ご覧になられたことがあるはず。ふだんは静かなこの駅も、新緑と紅葉の季節はハイカーで大いににぎわいます。11月の土日は、人出を当て込んで立ち売りの駅弁も登場します。3食そぼろが基本の「菜の花畑弁当」は今どきなんと¥450。おいしいですよ〜。

幼少の頃、父に肩車されて向かった駅は、こんな駅舎だったのでしょうか。時間の止まった空間に身を費やしていたら、2歳前と思われるおぼろげな記憶が不思議に甦ってきました。

散歩の道すがら何度も立ち寄った場所なのに、こんなアングルで撮影しようとは考えたこともありませんでした。人の感性って十人十色でホントに面白いですね。カメラを預けて大正解。very thanks ! ＞ Y.T.氏。

この写真1枚でこんなに書くネタがあるとは、我ながら驚きです(笑)。

物好き。
2001-01-10