三回忌

撫でる
輝く毛並み

逆光に輝く
ひっくり返る
左上のみ1999年7月 他は1999年11月

僕の手が覚えてる 君のちっちゃな頭の形を
僕の指が覚えてる 君の柔らかな毛並みを
僕の掌が覚えてる 君の甘噛みのこそばゆさを
僕の肌が覚えてる 君の爪の鋭さを
僕の脛が覚えてる 君のゴチンの痛さを
僕の耳が覚えてる 君の多彩な啼き声を
僕の鼻が覚えてる 君の鼻の冷たさを
僕の腕が覚えてる 君の信頼の重さを
僕の脚が覚えてる 君の生命の暖かさを

愛猫くっきいの三回忌が巡ってきました。ついこないだの出来事のような、ずいぶんと大昔の出来事のような、不思議な面持ちでいっぱいです。その名前を口にする度に、目に映る光景がにじんでくるのは相変わらずだったりしますが。

今夜は林檎♥がなぜか甘えん坊です。未明にはあの日と同じく、涙雨がしとど降り注ぎました。