Scritti Politti

たまには時事ネタなども。 Scritti Politti とは、イタリア語で"政治的発言"の意。

画像は道選管が昨夏(2004年)に配布した、参院選啓蒙用のポケットティシューです。道内で バカ がいかに世間に浸透しているかが、如実にうかがえます。千葉県民なのに、こんなものを家宝にしている我が家も、相当にアレですが(笑)。

2005-09-11 は総選挙

現在は郵政民営化法案をめぐって総選挙に突入しているわけですが、個人的には今回ほど、どこに投票するか迷う選挙はありません。

廃線・未成線系のコンテンツをメインに据えているウェブサイトの一つとして、郵貯・簡保の話に触れないわけにはいきません。郵貯・簡保がいくら財政投融資から切り離されたとはいえ、市場と乖離したままでは無理無駄無益な投資と無関係でいられるとは思えません。財政投融資というモンスターは、美幸線に象徴される採算度外視のローカル線を全国各地にばら撒き、結果として国鉄は解体に追いやられ、その負の遺産は何故か喫煙者が負担させられています。ばら撒きの温床は元から断っておいた方が身のためです。郵政民営化にはその意味では賛成しますが、廃案となった法案がベストなものかどうかはまた別の話です。

台風14号とカトリーナ

台風14号は九州を中心に、現在進行形で大きな被害をもたらしています。犠牲者のご冥福をお祈りするとともに、被災者の早期の復興を願ってやみません。

で、どうしても比べたくなりますよね、彼の国のカトリーナの被害と。時が経つにつれて人災の側面が強まるばかりで、悪の枢軸とはどこの国の話だと小一時間…(略)。清教徒に強奪された国家が抱える矛盾は未だに一触即発だということを、図らずも証明しています。無理やりに建国した歴史の浅い国家という意味では、彼の国はイスラエルと五十歩百歩です。

台風にしろ地震にしろ天災に対する危機管理という面では、この国に住んでてよかったと正直なところ思います。ですが、関東大震災で流言蜚語で罪のない朝鮮人の生命が多数奪われた事実を、日本人はけして忘れてはいけません。

日本は住みよい国か

先人の轍は踏まないと肝に銘じるとしても、この国が住みよいかと問われたならば、おそらくは即答できない自分がいます。この国を愛していると心から言えるのか。笑顔で国歌を唄えるのか。命題は答を内包しています。

それだけが理由ではありませんが、この国の未来に明るい展望を見出すことができなかったから、私たち夫婦は子作りをしませんでした。こういう場合も類友と呼んでいいのかどうか分かりませんが、友人関係を見渡しても子供を作らなかった夫婦の方が圧倒的に多いですし。風が吹けば桶屋が儲かる式に強引に言うなら、美幸線を作ったツケが回りまわって少子化に繋がった、とも言えるのです。

義務や権利を放棄してしまった私が言うのもさしでがましいのですが、「安心して子育てができる国作り」を政治家と官僚に真剣に考えていただきたいと切に願います。それは教育だけにとどまらず、財政や外交、治安維持や地方自治、殖産興業や労働環境といった行政のすべての要素において、適正・健全・公正な仕組みへと変えていかなければなりません。それをやらない限り、少子化が続く先に待っているのは国の破綻です。

フェアプレーで頼むよ

改革に痛みは付き物です。すべてが薔薇色な明日は存在しません。

今年のプロ野球界では、千葉ロッテマリーンズのファンの応援ぶりも、話題の一つとなっています。敵方といえども素晴らしいプレーには賞賛の拍手を送るスマートな応援が、敵方の選手やファンにも感動を与えています。

○○をやります。これだけのコストが掛かります。賛成なら一票を！

掛け声や駄洒落にまみれた選挙は飽きました。数字を出して正々堂々と戦ってくれ。それでこそ、どこの誰に一票を投じるか真剣に悩む甲斐があるというものです。

今回の選挙はおそらく、投票用紙を手にしてもまだ迷ってることでしょう。