[北海道/1987冬] 4日め

1987-03-08 Sun.

池田−陸別−遠軽−紋別−名寄−遠軽−岩見沢

• 池田 0458 921D / キハ22 236 0626 陸別
• 陸別 0848 931D / キハ40 162 1031 北見
• 北見 1049 特急おおとり / キハ183 504 1141 遠軽
• 遠軽 1315 650D / キハ40 225 1419 紋別
• 紋別市内観光 : 紋別公園など
• 紋別 1540 652D / キハ40 225 1803 名寄
• 名寄 1848 631D / キハ22 301 2230 遠軽
• 遠軽 0015 急行大雪 / オハ14 522 0553 岩見沢

• 朝食 : なし
• 昼食 : 遠軽町内 トンカツランチ \750
• 夕食 : 名寄駅 たぬきそば \220
• 夜食 : 遠軽 菓子パン \不明
• 入浴 : なし
• 宿泊 : 車中泊 急行大雪

Note

池田駅で降りる。待合室から一歩も出ようとしない他の「鉄」たちを尻目に、街中を少し歩く。早朝と呼ぶにはあまりにも真っ暗で、池田の街の印象はほとんど残っていない。池北線の始発に乗る。少しうとうとする。

厳寒とオーロラの町、陸別駅で途中下車する。走行写真を撮ろうと15分ぐらい歩いて、農家の近くの坂道から 930D を狙う。三脚の雲台の油が凍って、回すのにやけに力が要る。引いた場所から 930D を1枚撮って、「よし、もう1枚！」とレバーを巻き上げたら、ガキン!!と鈍い音がした。シャッターチャージの途中でシャッターが開きっぱなしになる FE2 の持病が、こんなところで再発してしまった。一度札幌に行かなくちゃ…。駅に戻って時刻表を開き、善後策を検討する。とりあえず今日は、予定通りに名寄線に乗ろう。どっと疲れが出て北見まで眠る。北見が近付くに連れて車内は混雑していた。

特急おおとりで遠軽まで。久しぶりの特急のシートは、さすがに快適だ。石北線の有名撮影地である常紋越えは、確かに建設するのは大変だったろうとは思うものの、特別な感慨は湧かなかった(*)。遠軽駅近くの食堂でカツランチを食す。テレビでは、イギリスのフェリーがベルギーで沈没したニュースが流れていた。この事故は、のちに Ferry Aid に繋がる。

宮脇俊三氏が常紋トンネルを必要以上に特別視する理由は、『常紋トンネル』−小池喜孝著、朝日新聞社/朝日文庫、1991−を読むまでは、よく分かりませんでした。北海道好きにこそ読んでほしい一冊。

紋別では紋別公園に登る。500mmの超望遠レンズで覗くと、沖合いの水平線の近くに流氷らしきものが見えたが、撮影する気にはならず。昨日から歩き詰めで足が痛い。

名寄線は遠軽−中湧別、中湧別−興部、興部−名寄の区間それぞれで、表情がまったく違った。猪滑川の鉄橋からオジロワシが見れた。上興部〜一ノ橋のサミットは久々にゾクゾクした。幸成駅停車中は、線路脇のキタキツネが見れた。名寄線は楽しい。

名寄駅の立ち食いそば屋の店員は、どう見ても年下でびっくり。当初案では札幌で下り急行大雪に乗って上川返し＝上り急行大雪に乗り換え＝するつもりだったが、名寄線を折り返して遠軽で上りの急行大雪を捕まえる方が楽なことに気付き、すぐさま実行する。興部で車内灯が白熱電灯のキハ22と交換する。撮影できないのが無念でならない。暇つぶしに車中で読んだ『もの言わぬ農民』で、啄木の詩に心を打たれる。

遠軽で、京都から来た Canon new F-1 小僧と話す。「旭川で利尻に乗り換えた方が早く着きますよ」などと誘われるが、やんわりとお断わりする。

Photo

Record

池北線※	池田→足寄	44.6km	初乗り(夜間参考)
池北線※	足寄→北見	95.4km	初乗り、池北線完乗(夜間参考含む)
石北本線	北見→遠軽	60.2km	初乗り
名寄本線	遠軽→上興部	99.2km	初乗り
名寄本線	上興部→名寄	38.9km	初乗り(夜間参考)
名寄本線	名寄→遠軽	138.1km
石北本線	遠軽→新旭川	120.8km	初乗り(夜間参考)
宗谷本線	新旭川→旭川	3.7km
函館本線	旭川→岩見沢	96.2km
小計		697.1km

池北線は現・ふるさと銀河線